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statement
写真はカメラ内の受光部という平面に、レンズの外の3次元世界を遠近法的な構造で固定化する。
物質と物質の境界面という最も3次元的な空間が
写真によって平面化されたとき
面の縁は線に還元され、時に面の奥行きは反転し運動し、
実際の空間とは異なる空間性を平面上に発現する。
写真は現実を基にしながら現実とは異なる視覚世界を現出させるものである。
この単純な事実が写真の秘密の一端なのだということを、
多くの言葉を超えて1枚の画像が自らを語っている。