wall back
statement
それは違法だと人は言う。  しかしそこに壁があれば ヒトは何かを刻み描かざるをえないのだ。  洞窟のような暗闇の支配する時間。 スプレーは街から届く微かな光に銀色の踊りを披露する。 それは古代の口から噴霧され続けてきた永遠のオーカー。  消されても、壊されても、 それらは何重にも重なり合い まだ見ぬ壁を夢想しながら 入れ子の都市を彩り続ける。
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